指導は対象者に合わせて

指導は対象者に合わせて

ヨガに限らずですが、何かを伝えるときに、自分自身の知識のひけらかしになっていませんか?
正しい知識を伝えることはもちろん大切ですが、対象者を置き去りにしてはいませんか?
エゴにまみれた指導ではなく、その時の状況、対象者の体調や様子に合わせて、必要と思われることをわかりやすく伝えることが大切です。

『絶対に効果のある強い薬』を誰かれ構わず処方するのではなく、
ほんの少しの手助けで、対象者自身の気付きを存分に引き出してあげられるように、
その人それぞれのオリジナルの処方をしてあげましょう!

難しい言葉を使うのではなく、必要のない知識を詰め込むように伝えるのではなく。
対象者が「教えてもらった」という感覚でなく「自分で気づいた」と思えるような指導をしましょう。
そうして学んだことは、身体の中に、無意識の中に、強く感覚として残っていきます。
言葉に惑わされずに、雰囲気に飲み込まれずに、自分自身で気づいた感覚は、何にも代えがたいものとなるでしょう。

「特別なことはしていない気がするけれど、なんだかすごく変化を感じている」
こんな感覚を持ってもらえる指導こそ、本当に身体に刻まれる最高のギフトなのです。